カードローンにおける『相殺』とは？仕組みを徹底解説
お金について勉強中
先生「相殺」とはどういう意味ですか？
カードローン研究家
一般的な意味では、貸し借りや損得をゼロにすることです。法律用語では、互いに同種の債権を持っている場合に、双方の債権を差し引いて消滅させることを指します。
お金について勉強中
なるほど。つまり、貸し借りがあったら、その分を差し引いてゼロにするってことですか？
カードローン研究家
そうです。債務と債権が同じ金額であれば、相殺によってどちらもゼロになります。
相殺とは。
カードローンでよく耳にする「相殺」という用語について説明します。
一般的に「相殺」とは、お互いの借り入れや損得を差し引き合ってゼロ（帳消し）にしたり、相反するものが互いに影響し合ってその効果を差し引いたりすることを指します。法律用語では、二人の者が互いに相手方に対して同種類の借金を持っている場合に、双方の借金を対等な額だけ差し引いて消滅させることを意味します。
相殺の一般的な意味と法律用語としての意味
相殺とは、本来、民法上の用語で、債務を他の一つの債務で相殺し、その効果を消滅させることを指します。つまり、ある人Aが人Bに対して10万円の金を貸していたとします。一方で、人Bは人Aに対して5万円の金を貸していました。この場合、AとBはそれぞれ10万円と5万円の債務を負っていることになります。相殺とは、ここでAとBの5万円の債務を相殺して、結果的にAはBに対して5万円の債務を負うことにすることで、債務関係を整理することを意味します。
カードローンにおける相殺の仕組み
カードローンにおける相殺の仕組みとは、借入先の金融機関が、借り手の預金口座にあるお金を無断で借入金の返済に充てることです。これにより、借り手は借入金の残高が減り、利息の支払いが軽減されます。相殺は、一般的に借り手が延滞したり、返済不能になったりした場合に行われます。ただし、利用規約や法令で禁止されている場合もありますので、事前に確認することが重要です。
相殺の対象となる債権
相殺の対象となる債権
カードローンにおける相殺では、対象となる債権は原則として債務者（カード利用者）が貸金業者に対して有する全ての債権です。具体的には、カードローンの残債に加えて、延滞利息、遅延損害金、その他のカードローン関連の費用などが含まれます。また、他のローンやクレジットカードの債権も、債権者が相殺対象として指定した場合には相殺の対象となります。
相殺のメリットとデメリット
-相殺のメリットとデメリット-
相殺には、メリットとデメリットの両方が伴います。
メリットとしては、まず、返済の負担が軽減されることが挙げられます。相殺を利用することで、カードローンと預金口座から自動的に返済が行われるため、毎月の返済額が減り、他の出費に充てることができます。また、返済漏れを防ぐ効果もあります。相殺が設定されていれば、うっかり返済を忘れてしまうことがなくなります。
一方でデメリットとしては、預金口座の残高が不足した場合に問題が発生する可能性があります。相殺が設定されている預金口座に十分な残高がない場合、カードローンからの引き落としが拒否されてしまうことがあります。また、預金口座の履歴が他人に知られてしまうというリスクもあります。相殺が設定されていると、カードローン会社の担当者が預金口座の履歴を閲覧できるため、預金状況を把握されてしまう可能性があります。
相殺を避けるための対策
相殺を回避するための対策について考えていきましょう。首先、カードローンの利用限度額を大幅に超えないようにすることが重要です。限度額を超えると自動的に相殺が発生する可能性が高くなります。また、複数のカードローンを同時に利用している場合は、それぞれの残高を把握し、相殺が発生しないように計画的に返済することを心がけましょう。さらに、クレジットカードの利用や公共料金の未払いを放置しないことも大切です。これらも相殺の対象となり得るからです。契約書をしっかりと確認し、相殺に関する条項を把握しておくことも、不測の事態を避けるために不可欠です。