カードローンの付従性とは?分かりやすく解説

カードローンの付従性とは?分かりやすく解説

お金について勉強中

「カードローン用語『付従性』」について教えてください。

カードローン研究家

付従性とは、民法上の概念で、ある対象に対して、従属する関係にあることをいいます。

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具体的な例を教えていただけますか?

カードローン研究家

担保物権、保証債務、地役権などが該当します。

付従性とは。

「カードローンの用語『付従性』とは、あるもの(主たるもの)に従って存在する、従たるものの関係性を指します。民法上の概念で、担保物権、保証債務、地役権などに認められ、具体的には次のとおりです。」

付従性の意味

付従性の意味

付従性とは、法律用語で「他の契約に従属する性質」を示します。カードローンの場合、カードローンの契約は、他の借入契約(親契約)に従うことを意味しています。つまり、親契約で定められた条件や金利などが、カードローンにも適用されるのです。例えば、親契約で金利が年利5%と記載されていれば、カードローンも年利5%が適用されます。

付従性の種類

付従性の種類

付従性の種類

カードローンの付従性は、以下の2種類に分類できます。

-物的付従性-

担保として不動産や貴金属などの財産を提供する付従性で、貸金業者が借入金の返済が滞った場合に財産を売却して貸金債権を回収することができます。物的付従性は、貸金業者にとって担保があり、借入者にとっては貸付条件の優遇が受けられやすいのが特徴です。

-人的付従性-

連帯保証人や保証会社が返済義務を負う付従性で、借入者が返済不能になった場合に連帯保証人や保証会社が代わりに返済を行います。人的付従性は、貸金業者にとって担保がないため、借入者にとっては貸付条件が厳しくなる傾向があります。

担保物権における付従性

担保物権における付従性

担保物権における付従性とは、主債務が消滅すると、同時にその担保物権も消滅することを意味します。つまり、借り入れに伴う債務が完済されれば、担保に提供していた財産も返還されるという関係性を指します。

この付従性は、債権者にとって担保物権を確実なものにする役割を果たします。債務者が債務不履行に陥った場合、債権者は担保物権を利用して債権を回収することができます。しかし、主債務が消滅すれば、担保物権の根拠がなくなるため、債権者は担保物権を行使できなくなります。

保証債務における付従性

保証債務における付従性

保証債務における付従性とは、保証人が債務者の債務不履行によって債権者に損害を与えた場合、債権者は保証人に対して保証契約に基づいて求償することができます。この付従性の原則は、債権者の権利を保護するためのものであり、保証人は債務者の債務不履行のリスクを負担しています。保証債務は、債務者が債務を履行できない場合に、保証人が債務の全部または一部を代位弁済する義務を負うものです。この付従性によって、債権者は保証人を相手に債務の回収を求めることができます。

地役権における付従性

地役権における付従性

地役権における付従性とは、土地から発生する権利(地役権)が、その土地とともに移転する性質を持つことを意味します。具体的には、土地の所有者が変わっても、その土地に設定された地役権は自動的に新所有者に引き継がれます。この付従性は、土地の価値や利用価値を維持するため、民法で定められています。例えば、通行権や採光権といった地役権は、土地の所有者が変わっても、引き続きその権利を行使することができます。このように、付従性のおかげで、地役権は土地の権利として保護され、安定した土地利用が図られるのです。

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