カードローンの「利息先取方式」とは？仕組みと注意点

カードローンの「利息先取方式」とは？仕組みと注意点

利息先取方式の仕組み

利息先取方式とは、カードローンの利用で発生した利息分を、返済額から先に差し引いてしまう仕組みを指します。一般的なカードローンの場合、借入金額に対して利息が加算されて返済額が決定されますが、利息先取方式では借入金額そのものが減少し、残りの金額に対する利息が計算されます。そのため、利息の負担を早いうちに軽減し、借入総額の増加を抑えられるメリットがあります。ただし、借入金額が減ることで毎月の返済額が増加し、負担感が大きくなる可能性にも注意が必要です。

利息先取方式のメリット

利息先取方式のメリット

利息先取方式には、いくつかのメリットがあります。まず、返済のモチベーション維持に役立ちます。利息が最初に支払われるため、債務者には返済に対するプレッシャーがかかり、滞納を避ける可能性が高くなります。また、利息の雪だるま現象を抑えられるという利点もあります。一般的な後払い方式では、未払い金利に新たな金利が加算されて利息が膨らんでいきますが、利息先取方式の場合、そのリスクが軽減されます。さらに、利息の概算がしやすいという利点もあります。支払額から利息分が差し引かれるため、あらかじめ支払うべき利息の額を把握しやすく、家計管理をしやすいという特徴があります。

利息先取方式のデメリット

-利息先取方式のデメリット-

利息先取方式には、いくつかのデメリットが伴います。まず、利息負担が大きく、総返済額が増える可能性が高いという点があります。一般的な後払い方式では、元金に対する利息を毎月支払いますが、利息先取方式では元金に利息を上乗せした全額を最初に借り入れます。つまり、借入時点ですでに利息が発生しているため、利息負担が重くなるのです。

また、借入期間中は利息を支払い続ける必要があり、元金の返済が進まない点もデメリットです。後払い方式では元金と利息を同時に返済するため、期間とともに元金が減り、利息負担も軽くなっていきます。しかし、利息先取方式では元金の返済は最後になるため、借入期間中は高い利息を払い続けることになります。

利息先取方式の注意点

-利息先取方式の注意点-

利息先取方式を利用する際には、留意すべき点があります。まず、利息が優先的に返済されるため、元本が減りにくい点です。その結果、長期的に見ると利息の支払いが多く、トータルコストが高くなる可能性があります。また、残高が一向に減らず、返済が遅延しやすいというリスクもあります。

さらに、融資金額が全額口座に振り込まれない点にも注意が必要です。借り入れ時に必要な利息が先に差し引かれてから入金されるため、実際の手取り金額は減ってしまいます。そのため、必要な金額を借り入れるには、利息分を上乗せした金額を申請する必要があります。

利息先取方式を利用したカードローンの選び方

利息先取方式を利用したカードローンの選び方

利息先取方式のカードローンを選ぶ際には、いくつかのポイントに注意が必要です。まず、実質年率を確認しましょう。実質年率とは、実際の返済額に換算した年利のことです。利息先取方式では、実質年率が一般的なカードローンより高くなる傾向があります。

次に、借入時に手数料が発生するかどうかを確認します。カードローンによっては、借り入れ時に手数料がかかる場合があります。この手数料が実質年率に上乗せされるので、注意が必要です。

また、借入限度額にも注目しましょう。利息先取方式のカードローンは、一般的なカードローンに比べて借入限度額が低い傾向があります。自分が必要な金額が借りられるかどうかを確認しましょう。

さらに、返済期間も重要なポイントです。利息先取方式では、返済期間が短いほど実質年率が高くなります。無理のない範囲で返済できる期間を選択しましょう。